2014年4月3日木曜日

Radio Watching 2014/4/3

4月3日(木)

 1月はいぬ 2月は逃げる 3月は去る、
とはよく言ったもの。バタバタしてるうちに、
4月に突入、じゃないですか?
まあ、4月は新年度の始まりですから、
これまたバタバタ続きですよね。
それでも見てみたい、と思いました。
 3月26日の山陽新聞、文化面で紹介されていた、
映画『家路』。
故郷の福島県をずっと離れていた青年が、
原発事故で立ち入り禁止になった区域にある実家に戻り、
田んぼを耕して暮らしていこうとする姿と、
仮設住宅で暮らす青年の家族を描いた作品です。
 監督は、これまでTVのドキュメンタリー番組を
数多く制作して来た、久保田直さん。
ということは、この映画もドキュメンタリーかと
思いきや、違います。主演は松山ケンイチさん。
 その理由を、監督はこう語っています。
「今回僕が伝えたいことは、ドキュメンタリーで
作れたとしても、取材対象者がバッシングされるかも
しれないから世に出せない。だからフィクションで
やろうと決めました。」
 いつもの手法をやめてまで伝えたかったことって
何なのでしょう。監督は、事前に福島で取材を
重ねたそうです。「農家の長男は、一時帰宅したら
真っ先に田畑を見に行くのかと思っていたら、
『まずは墓参り。僕ら長男は墓守だから』と。
家に入ったら仏壇に手を合わせて、ご先祖様に
『すみません、こんなことになって』と謝るのだと
聴かされた」そうです。
 福島の方々にどう受け止めてもらえるのか、
商業映画を現地で撮影することはどうなのかなど、
批判も覚悟しているという監督。
 それも含めて、必ず観に行こうと思っています。

*Music
  salyu/アイニユケル