2015年9月9日水曜日

ルオー@成羽美術館

会期ぎりぎりになっちゃいましたが、
行ってきました!
ジョルジュ・ルオー展。

今回、初めて高速道路を使って…
ですが、一つインターを通り過ぎてしまい…
こういうのって、助手席の、つまり私のせいですよね。
ごめんなさい!

そんなこんなで辿り着いた成羽美術館。














モネの睡蓮も咲いていました。
ピンクと黄色の小ぶりな花。




そして、ルオーですが。

パナソニック汐留ミュージアムのコレクションなんですね。
行ってから気付いた!
ココ、結構好きで、東京へ行く時には寄ったりしてるんですよねえ。









2014年の
『メイド・イン・ジャパン南部鉄器』展で、
根性出して買った鉄瓶。
輸出用にデザインされたものだとか。
直火にはかけられないけど、お気に入り。




それはさておき、汐留ミュージアムのコレクションなら、
もしかしたら見たことある作品多いかも?

でも、成羽美術館がどんなチョイスをしているのかが見所かも!

結果…見応えありました。

どうもフレームに注目してしまう癖があるのですが、
それもかなり面白いものが多くて。

ただ、いくつかの作品の画材欄に『精油(エッセンシャルオイル)』
とあるのが謎で…。

え?何?
作品に香りを付けようとしたの!?
エッセンシャルオイルを使うと、
そのもとの植物によっては何か特殊な効果が得られるとか!?
わざわざ『精油』と解説に入れてあるってことは、
通常使われるものと違うってことでしょ?
どうして?????

尋ねてみてもわからず…。

ネットで調べたら、同じことを疑問に思って
汐留ミュージアムに問い合わせた方のブログがありました。

探してみてね。

へええ〜〜!!です。

2015年9月5日土曜日

野火

現在、シネマ・クレールで上映されている
『野火』。









8月3日には、
塚本晋也監督の舞台挨拶付き先行上映がありました。
その際のお相手をさせていただいたのですが…

あんなに激しい作品を作った方とは思えない、
穏やかというか、飄々とした方で、
ちょっとびっくりしたほどでした。

塚本監督にお渡ししたマイクの調子が悪く、
だったら私のマイクをお渡ししようとしたら、
「大丈夫です。地声でいきます。」と…。
なんたって、役者さんでもある方ですから、
腹式呼吸も完璧なはず。
(普段はそうは思えないほんわか喋りでらっしゃいましたが)
そう思うと、無理強いするのもなあと、
結局私もマイクを外してトーク…!
まあ、途中でやはり監督にはマイクを使っていただきましたが、
なんだかとってもナチュラルで、
素敵な方だなあと思ったのでした。

トークの内容は…
来てくださった方だけの特権?かな?

だけど、一つだけ。

戦争のお話で、『野火』の公式サイトにも
「第二次世界大戦末期」としっかり書いてあります。
その設定で観ていると、「ん?」と思う言葉遣いがあるんですね。
多分、多くの方が「あれ?」と感じる、現代的な言葉遣い。

そのことについての質問が会場から出ました。

これ、よく指摘されるのだとか。

台本にはなかった言葉遣いなのだそうです。
でも、直さなかった。
これでいいと思っていらっしゃるそうです。

むしろ時代を特定しなくていい、
戦争は過去のこととして捉えないで、
というお気持ちなんだとか。

この作品、凄まじいです。
映画を観た後、一緒に観た人と食事をしながら感想を言い合う、
なんて気持ちにはとてもなれないくらいに。

これまで私は、日本って、どうして
戦争のむごたらしさをそのまま描いた作品が
少ないんだろうと思っていました。
ドイツとかは、そういうの結構多いと思うんです。
でも、日本って、どこか美化したような作品が多いなあと。
それだと、この先体験者がいなくなってしまったら…
恐ろしいことが起こりそうな気がして。

そこへこの『野火』です。

『野火』は、途中で気持ち悪くなる人が出るのでは?
と思うくらいに衝撃的でした。
塚本監督が、実際に体験者にインタビューを重ねた、
そのリアルさが迫ってきます。
でも、それでも、現実はもっともっと凄惨だったはずだと。
そのお気持ちも、作品に表れていると思います。

そして『時代を特定しない』という言葉が、
改めてぐぐっと心に迫ってきます。

かと思えば…最後に、
単に『興行』という面だけからでなく、
今、観ていただきたい作品…と言ったら、
塚本監督、「いや、興行的にも観て欲しいです〜」
とほんわか仰って、会場を和ませてくださいました!

あのほんわかさからこの作品、あの演技。
…同一人物ですか?という疑問、未だ微妙に消えず。

上映は9月18日まで。
上映時間などは、シネマ・クレールのwebsiteで!

上映&トーク後、
みなさん、パンフレットにサインを入れてもらったり、
一緒に写真を撮ったりと、長〜い行列でした。私も。



そのパンフレット、
塚本監督のこだわりと想いが詰まってます。
ぜひご入手を!
…な〜んて野暮なこと言わなくたって、
映画観たら欲しくなっちゃうよね…これは。