2015年10月9日金曜日

ヤーノシュ・バラージュ ピアノ・リサイタル

行ってきました!


ピアノの公演に行くのって久しぶりかも…。

今回は自由席。
だから結構早くから並んでたんですね。

さて、お席はどこが良いか…
手もとが見える下手。
お顔が見える上手。
グランドピアノの蓋が開いてる方向。

大体私は蓋が開いてる方向を選ぶのですが、
今回は、ご一緒した方が下手が良いということで、そちらへ。

いやー。楽しい!
けど、やっぱり手もと見てると面白くて…その分疲れます。

って、弾いてる方はもっと疲れますよねえ。
集中して見てしまう、と言っても、
弾いてる方はもっともっと集中してるわけで。

で…いつもあまり下手側を選ばない理由。
手もとって、実際ピアノのお勉強してる人なら、
もうガン見したいだろうから、
見たってわからない(黄バイエルで挫折)私なんかが
座るより、そりゃお勉強してる人が座るべき!と思ってまして。

それに、お仕事で入らせていただく場合は、
舞台袖下手待機がほとんどですから
(まあ、背中で指まではあまり見えないけど)
その時に堪能させていただこうと思ってるのもあるのです。

でも!今回、下手側客席で見てみると、
専門的なことは全くわかりませんが、それでも面白かった!

人の指って、あんなに伸び縮みしたり反ったりするのねえ。
額の汗拭いてらしたけど、手に汗はかかないのかなあ。
というか、手に汗をかくのはピアニストの素質としてマズいのか?
ジャケットとかシャツはストレッチ効いてる方が弾きやすいのかな?
とか、そんなことを考えたりして…いかんいかん。
やっぱり私は音に集中するためにも
蓋の開いてる方向を選ぶべきなのかも。


さて、近くのお席から「楽譜ない!」という声が聞こえました。
つい自分の経験してきた『バレエ』で考えてしまうのですが、
何度も何度も繰り返して、
楽譜に書き込んだ覚書すら、もう、
頭、じゃなくて、身体に入ってるんでしょうね。

身体、と言えば。
どうも私は陶酔系の大きな身振りで演奏する人が苦手で。
きっと、体格の問題とかで、
身体全体で弾かざるを得ない人もいらっしゃるのだと思うのですが、
それは良しとして『陶酔系』が苦手なのです…。

ヤーノシュさんは、あっさりといっていいくらいのパフォーマンスで、
もうそれがとっても素敵で!
力強い音もシンプルなモーションで響かせていて。
音にも集中できていいなー。

そして、弾き終わって客席を向いたほんの一瞬だけ見せる
『ドヤ顔』が何ともいい味でしたー!

ところで、今回、
大好きな浅田真央選手が、珍しく2シーズン滑った
リストの『愛の夢』も演目に入っていて、
キラキラした音色に、真央ちゃんの演技が蘇ってきて、
ちょっとうるっときちゃったよ…!