2016年2月3日水曜日

犬に名前をつける日

何ヶ月ぶりかに、
シネマ・クレールの『客席』で映画を観ました。
シネクレに行くことは多くても、お仕事でってことが多くて^^;

観たのは、
犬に名前をつける日

上映中、あちこちから鼻をすする音。
ええ。私も。
かなり我慢してたけど、
福島の牛たちのシーンで、もうどうにもこらえられなくて。



初めて一緒に暮らした犬、あとむが虹の橋を渡った後、
何年もペットロスに沈んでいました。
それから、犬に関する本をあれこれ読んで、
そのうち『動物愛護』に関する本にたどりつきました。
最初に出会ったのは、
エリザベス・オリバーさんの『犬と分かち合う人生』。
彼女が立ち上げた、NPO法人アニマルレフュージ関西( ARK)
実際にボランティアに行ってみたり、
オリバーさんの講演を聞きに行ったり、
また、当時担当していたラジオ番組にオリバーさんに
電話出演していただいたりもしました。

それから今まで。
動物をとりまく状況は?
確かに法律が改正されたりもしたけれど…。

この『犬に名前をつける日』は、
ドキュメンタリー映像に、ドラマが組み込まれた、
ちょっとユニークな構成。
そして、映し出される犬や猫たちの状況は、
愛護活動に関わる人なら、よく知っているだろうもの。
いや、関わる人なら、もっと酷い状況を知っているはず。

だけど、知っていても、やはり胸が締め付けられる。
そして、考えさせられるのです。

おそらく、この映画を観に来ている人は、
愛護活動をしている人、関心がある人。
でも、本当に観て欲しい人は、きっと観に来ない。
つまり、虐待したり、考えなしに繁殖させたり、
飼っていた動物さえ平気で保健所に『処分』を依頼するような人たち。

オリバーさんに電話出演していただいたラジオ番組をしていた頃、
その局から『市民へのお知らせ』として放送するよう提供される
情報一覧の中に、
『不要犬・猫の回収』というものがありました。
定期的に市が実施していたのです。
これだけは読めませんと、断固拒否しました。
もう実施されていないようで安心…

と思う反面。
また、あちこちの保健所で、引き取り条件を厳しくしていますが、
それも含め、心配なのは、
行政が厳しくなったぶん、
譲渡のチャンスさえ受けられないまま、
こっそり遺棄される動物が増えているのではないかということ。
実際、山の中に集団遺棄されていた、なんてニュースも見聞きします。

この映画を、多くの人に観て欲しいと、心から思います。
動物のことだけでなく、東日本大震災にも関わる問題が描かれています。

上映は2月5日まで、シネマ・クレールにて。



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